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扉の開いてる籠の鳥
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どーも。今回のターゲットは乗鞍岳です。
乗鞍岳は標高3026Mと3000Mを超える国内でも有数の高山です。しかし本格的な登山対象としての山とはいいきれないのが現状だと思います。山頂近くまで整備された車道乗鞍スカイラインが通り、一気に標高2700Mまでスイスイっとこれます。体力のない方・老若男女だれもが気軽に足を運ぶ事ができるんですね。観光地として賑わいを見せる中、本格的に麓から登ってきた登山客はごくわずかです。
と前置きがながーくなりました。こんだけえらそーに語ってしまったんで楽する訳にはいかんわな。(汗)
というわけで今回はレベル高めの日影平〜乗鞍登山道の日帰り登山。玉砕覚悟の片道15km越えの自虐的コース。白尾登山道でも5km弱。コースタイムは往復で16時間強。登山客はめったにいない。どうなることやら・・・。

AM5:00。夜明け前、穂高のシルエットが素敵っす。登山道入り口は岐阜県側の青少年交流の家から。準備やらなんやらで5:30登山開始!もう戻れません。


まずは5km地点の丸黒山を目指す。この道は青少年交流の家のおかげでかなり整備され歩きやすい。日も出て明るくなってきた。
「ガンバル坂」:うん、あたいガンバル!
「根性坂」:うっしゃー根性みせたらー!


7:30丸黒山山頂1956M。たいして登ってないが尾根道なのでアップダウンが激しい。道がいいのはここまでらしい。下界は雲の中だ、ひゃっほーい。


中間付近。ここまでの道がオニ。道を朝露を含んだ熊笹が覆い尽くし下半身・靴のなかまでびしょびしょ。道もわからんし、地面からボルトの先端が突き出てる箇所も多数。廃れてます。根っこからの倒木もあちこち、不気味な光景こえーよ。
視界が開けた千町ヶ原。どうやらこのあたりは湿原みたいだ。さっきの倒木も自身の重みを地面が支えきれなかったんだろーな。
うそー?山頂まだまだじゃん!?やべーなめてた。(涙)


9:30 約11km地点の奥千町避難小屋。疲れた、寝る。


11:30ぶっとんで頂上。中学生の溜まり場とかした山頂。ここまでジャージがにあうのは君たちとテツトモぐらいってもんだ。
悲しいかな山頂間際からガスって視界ゼロ。ちょこっと見えた権現池。
12:00そうそうに下山。


小さな幸せ。特別天然記念物の雷鳥と遭遇。3000M級の高山にしか生息せず乗鞍には100羽程しかいないらしい。なんとそこには5羽もいて5Mぐらい近寄っても逃げない。(おらー喰っちまうぞー)飛ぶのも得意では無いみたいで、終止ぴょこぴょこ歩き回ってた。かわゆい。近くのハイマツの中から雛の鳴き声も聞こえていい思い出になったで〜。

18:00日没寸前、焦りつつなんとか下山。登り下りタイムは同じ。往復30km越えは、後半体力がもたず足も引きずる始末。自分に見合った道を選ばんといかんですね。
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